DIGIMON LIBERATOR

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TIPS 03
バトルカバレージ① VS氷結騎士

今回のバトルは、デジモンカード界に新たな風を巻き起こす風真照人が扱う鳥デッキと、侵森都市エメラルドコーストの暴走NPCが操る、対戦相手を大きく縛る氷装デッキの対決だ。

強力なST18ゼファーガモンの連続攻撃で一気に攻め立てることのできる鳥デッキだが、照人は初心者、且つ彼はこれまで一度もプテロモンたちのカードを一度も使ったことがないという大きなハンデを背負っている。

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一方、NPCが扱う氷装デッキは相手の進化元を破棄することでデジモンを弱体化、且つ新能力の≪氷装≫やヘクセブラウモンの効果で進化元が少ないデジモンを制圧する強力なデッキだ。その上NPCのレベルは高レベルに設定されている。

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照人の勝利までのハードルが非常に高かったこのゲーム。一体どのような試合展開だったのかを改めて振り返ってみよう。
まず今回の対戦は通常のものではなく、シチュエーションバトル。普段と違う状況で照人は戦うことになった。
ブルコモンがペイルドラモンに進化したところで、突然プテロモンが乱入。バトルのシチュエーションが更新された。

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その結果、1ターン目にも関わらずNPC側のセキュリティが3枚、バトルエリアにはユキアグモン、ペイルドラモン、育成エリアにブルコモンがいるという照人にとって絶望的な状況に盤面が変化。そのまま照人にメモリーが渡った状態でゲームが再開することになる。

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これが照人とNPCの盤面の状況だ。
このように照人の盤面にはデジモンがいない状態だ。このままでは数で一気に押し切られてしまう。

そんな絶望的な状況でスタートした照人の1ターン目。ターン開始時のメモリは3。照人はこのターンでNPCの盤面のデジモンを1体は消滅させておきたい。
その願いをこのデッキは叶えることができる。
3コストで乱入してきたプテロモンが登場。プテロモンの登場時の効果でデッキトップから、アネモイエンブレイスとグランゲイルモンのカードを手札に加える。その後、育成エリアのフラフィモンをムーチョモンに進化。その際のドローでゲイルモンが手札に加わった。この盤面を打開できるカードだ。

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プテロモンをそのままゲイルモンに進化させ、メモリがNPC側の2に。そしてターン終了時に能力≪ヴォルテクス≫が発揮する。
登場したばかりのデジモンでもデジモンへアタックが可能なこの能力で、ゲイルモンはペイルドラモンにバトルを仕掛け、消滅させた。育成エリアで育てていたムーチョモンも含めて、照人は数の不利を巻き返すことに成功した。

照人1ターン目終了時バトルエリア

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しかし相手も高レベルNPC。このままでは終わらない。

NPCの2ターン目。開始時のメモリは2。
バトルエリアのユキアグモンが照人のセキュリティに突撃。セキュリティバトルの結果はユキアグモンの勝利。これで照人のセキュリティは3枚になってしまった。
その後、育成エリアのブルコモンをペイルドラモン→クリスペイルドラモンへと進化させる。語る口を持たないNPCによるレベル6の究極体降臨の予告。

移り変わる状況に圧倒される照人。ここで彼は一つミスを犯してしまう。
それは、レベル6の気配に気を取られてしまったことで、相手のクリスペイルドラモンの厄介な能力を見落としてしまったことだ。
それこそが≪氷装≫。バトルの勝敗をDPではなく進化元の枚数で判定するこの能力を見逃したことで次のターン、彼は大ピンチを迎えてしまうことになる。

そうして迎えた照人の2ターン目。メモリーは3。
育成エリアのムーチョモンをバトルエリアに出した照人は、バトルエリアのゲイルモンをグランゲイルモンに進化。
【進化時】の能力の対象を既にレストしているユキアグモンに指定後、セキュリティへ攻撃を仕掛ける。
セキュリティから飛び出したのはペイルドラモン。残りのセキュリティは2枚。
その後、ムーチョモンをゲイルモンに進化させ、再び能力≪ヴォルテクス≫を発揮。バトルエリアに残っていたユキアグモンへアタックする。
進化元のムーチョモンの≪貫通≫能力によってNPCのセキュリティを破棄。ゲイルモンはセキュリティチェックにもそのまま勝利。照人はついにNPCのセキュリティを残り1枚まで追い詰めることに成功した。

照人2ターン目終了時バトルエリア

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そしてNPCの3ターン目。メモリは2。
育成エリアから出てきたクリスペイルドラモンは、迷わずグランゲイルモンにアタック。クリスペイルドラモンの進化元のブルコモン、ペイルドラモンの【アタック時】の効果によってグランゲイルモンの進化元を上から2枚破棄する。
普通であればこのバトルの結果は両者消滅、となるはずだったが、ここでクリスペイルドラモンの≪氷装≫がグランゲイルモンを捉える。
クリスペイルドラモンはグランゲイルモンを一方的に撃破。
知らなかった能力に驚く照人。彼に更なる絶望を叩きつけるように、NPCはクリスペイルドラモンをレベル6のヘクセブラウモンに進化。

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自身の進化元以下のデジモンのレストを封じる能力を持った、氷雪の魔法騎士が顕現した。

NPC3ターン目終了時バトルエリア

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そして照人の3ターン目。メモリーは2。
照人の盤面にいるデジモン達はヘクセブラウモンの能力でレストを封じられている。
レストすることができないという能力は非常に強力だ。相手のデジモンとバトルしたり、自身をレストさせることで能力を発揮できる緑のデジモン達にとっては天敵ともいえるだろう。
バトルエリアにはゲイルモンを含めて2体のデジモンがいるが、バトルエリアのデジモンをいくら進化させてもヘクセブラウモンによって進化元を破棄され、動きを止められてしまう。
このターン、照人は育成エリアのデジモンをレベル5まで進化させ、次のターンに逆転の1枚を引くことに賭けるしかなかった。

NPCの4ターン目。メモリは3。
照人が怯んだ隙をNPCは決して見逃さない。
進化元効果を含めて2つの≪Sアタック+1≫を持ったヘクセブラウモンが照人のセキュリティを襲撃。照人のセキュリティからはテイマーカード風真照人が登場したものの、他のデジモン達ではヘクセブラウモンを止めることができず、照人のセキュリティは0枚になってしまった。

その後NPCは育成エリアでレベル3を育成しつつ、ダメ押しとばかりにオプションカードサモンフロストを使用し、≪ブロッカー≫を持ったソーサリモンを登場させた。

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これで照人は次のターン、ヘクセブラウモンの効果とブロッカーを突破しなければ、勝利することができなくなってしまった。

そして照人のラストターン。メモリーは3。
ここで照人は逆転の一枚を引き寄せる。それはゼファーガモン。

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デジモンがアクティブになった時、風の守護によって相手のデジモンの効果を受けなくなる、ヴォルテクスウォリアーの魔法騎士。これならヘクセブラウモンの氷の結界を突破できる。

逆転のピースは揃った。

照人はバトルエリアに出したグランゲイルモンをゼファーガモンに進化。
ソーサリモンの【登場時】効果でアクティブになっていたヘクセブラウモンを【進化時】効果でレストさせ、さらにアクティブにする。
そしてデジモンがアクティブになったことで、ゼファーガモンは相手のデジモンの効果を受けなくなり、DPが上昇する。
これでヘクセブラウモンの氷の結界を突破することが可能になった。
そのままセキュリティへアタックを仕掛けるゼファーガモン。フラフィモンの【アタック時】の効果で、≪ブロッカー≫のソーサリモンをレスト。
その後、セキュリティに潜んでいたヘクセブラウモンとのバトルになるが、進化元の効果とゼファーガモン自身の効果でDP18000になったゼファーガモンを倒すことは敵わない。これでNPCのセキュリティは0枚に。

その後、照人は迷わずオプションカード、アネモイエンブレイスを使用。

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このオプションカードによりヘクセブラウモンをレストさせ、ゼファーガモンが再び立ち上がり、メモリーが相手の5へ。

これで相手にターンは——返らない!

ターン終了時、ゼファーガモンの≪ヴォルテクス≫の能力が発揮。レスト状態のヘクセブラウモンにアタックを仕掛ける。
ここで先ほどセキュリティから登場したテイマーカード風真照人の効果を発揮させる。

照人4ターン目終了時バトルエリア

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デジモンへの攻撃を別の対象へ変更できるというヴォルテクスと抜群の相性を持った効果により、ゼファーガモンのアタックをヘクセブラウモンからNPCへのダイレクトアタックに変更。

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照人にとって圧倒的に不利な状況からのスタートだったが、プテロモンの導きもあり、最後まで諦めることなく戦い抜いた結果の、見事な逆転勝利となった。

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