DIGIMON LIBERATOR

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COLUMN

TIPS 05
ラクーナについて② 中央府ジュエル

「デジモンリベレイター」は、ラクーナという仮想空間を舞台にしたVRゲーム――ということは、きっと既にご存じのことだろう。
7つのエリアで構成されるラクーナ。どのエリアもがどこか既視感を覚えるような、それでいて誰しもが初めて見るような、そんな不思議な光景が広がる電脳世界。
そして今回紹介する〝中央府ジュエル〟もまた、そんなラクーナのエリアの一つだ。

このエリアを一言で表すのなら、近未来都市、というのが一番だろう。
高層ビルが立ち並ぶ白が基調の整然とした街並みは、遠景ではいかにも「近未来都市」という言葉で想起しがちな無機質さを感じさせる。
だが、実際に歩いてみれば、様々な文化の意匠を取り入れた建物が混在していることもあり、どこか異国情緒すら感じることだろう。そんな不思議な印象のエリアだ。

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このエリアは、ラクーナにおけるすべての活動の拠点となるといっても過言ではない。
ゲームを始めたプレイヤーが必ず最初に訪れる、いわば〝はじまり〟を告げる街であり、同時にプレイヤーがラクーナで活動する上で重要な場所がいくつも存在しているのだ。
以下では、そんな中央府の施設やロケーションを紹介していきたい。

まず見ておきたいのは、このエリアの中でも最も多くのプレイヤーが利用する、各アイテムショップが並ぶ専門店街だ。
カードショップはもちろんのこと、D-STORAGEやアバターのアクセサリー専門ショップまで多様なショップがあり、日々多くのプレイヤーで賑わっている。お気に入りのコーディネイトで冒険しているプレイヤーを見かけることも多いだろう。

ショップの購買データをリアルタイムで分析し、売れ行きアイテムを教えてくれるNPCもいるため、何を買うか困ったら話しかけてみるのも手だ。

中には、プレイヤーたちが直接取引を行う場所もある。時に珍しいアイテムも取引されているが、GMは禁止こそしていないが規約違反でなければ関知もしないため、利用には注意しよう。

次に紹介するのは、専門店街でカードやアクセサリーを購入した人々が向かうことが多いフリー対戦スペースだ。
このスペースでは、実際にデジモンが召喚されることはなく、現実のカードゲームと同じようにプレイすることができる。
そのため、初心者プレイヤーや新たなデッキを組んだプレイヤーが、トレーニングに使っていることが多い。
まだゲームに不慣れなプレイヤーは、積極的にここで練習するといいだろう。NPC相手のプレイもいいが、他のプレイヤーと練習したり、他のプレイヤーのプレイングを見て学んだりするのも、早くゲームのコツをつかむ方法の一つだ。

そして専門店街やフリー対戦スペースで準備を整えたプレイヤーが向かうのが、ここがはじまりを告げる街たる理由の一つ――他の6エリアへ繋がるポータルだ。
プレイヤーは自ら構築したデッキを手に、ポータルから様々なエリアへ旅立ち、バトルをしたり、様々なクエストをこなしたりと、それぞれのラクーナ体験を満喫していくことになる。まさしくラクーナにおける冒険を始める場所、というわけだ。

ポータル付近には、特殊な移動手段を提示してくるNPCもいる。対価を払えば通常のポータルから離れた各NPCの拠点へと連れて行ってくれる、ファストトラベル的な役割を担った便利な存在だ。
しかし、時には高レベルのバトル用NPCが存在する場所へといきなり飛ばされてしまうこともある。
その分、バトル用NPCに勝利すれば貴重な報酬を得られるが、強敵なのは確かだ。バトル用NPCがいる場所への移動手段を提示してくるNPCは、たいてい極端に対価が安いか、そもそもタダだったりするため、初心者は注意しよう。

他にも、ラクーナの各エリアを案内するための観光プランを提示してくるNPCが点在しているのも特徴だ。現実では絶対に見られない壮大なラクーナの景色をゆっくりと見て回りたければ、NPCによるツアーはうってつけと言える。
観光ツアーに参加すると、ちょっとしたお土産アイテムをもらえることもあるので、是非ツアーに参加して手に入れてみよう。

こうした冒険のための様々な場所の他に紹介しておきたいのは、中央府ジュエルにのみ存在する、GM(ゲームマスター)との面談施設だ。ここでは、ラクーナ内で発生したトラブルや困りごとについてGMに報告・相談することができる。
プレイヤーによる迷惑行為、ゲーム内でのトラブル、あるいはバグと思われる現象への遭遇など、何かあったら気軽に面談を申し込んでみるとよい。もちろん全ては難しいが、GMも安心・安全なゲーム運営のために、真摯に対応してくれる。

中でもバグについては、ゲームを崩壊させかねないため、見つけたら積極的な報告や相談が推奨されている。
デバッグ専門チームもいるとのことなので、報告すれば素早く対応してくれるはずだ。

上記のように、中央府ジュエルは、常に多くのプレイヤーたちで賑わうエリアだ。初心者はもちろん、様々な層のプレイヤーが行き交う、ラクーナの中心にして随一の繁華街といっても過言ではないだろう。

とはいえ基本的にはフリー戦闘スペース以外では戦闘できないエリアだが、そんな中央府ジュエルでも――いや、だからこそ、〝メインシナリオ〟も存在する。

各エリアに配置されたNPCとの出会いやバトルを通して進んでいく、壮大なメインシナリオ。7つのエリアの中でも中央府の名前を冠するこのエリアでは、はたしてどんなストーリーがプレイヤー諸君を待っているのだろうか。
今回の記事では、そんなストーリーの一部を紹介しよう。

この中央府ジュエルが大きく発展したのは巨大コンピュータE.G.G(エッグ)の存在に寄るところが大きい。
E.G.Gは、ラクーナで起きるすべての事象を観測・記録している……と言われている。つまり、E.G.Gができてから現在に至るまで、このラクーナの過去の全てが記録されている可能性があるということだ。しかし、いまとなってはE.G.Gのデータにアクセスする手段がないため、巨大なブラックボックスと化しているのが現状である。

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その謎を解き明かそうと、多くのアンドロイドがE.G.Gを訪ねてきた。
そこから周囲に拠点が築かれ、アンドロイド同士の交流が深まり、やがて街へと発展したのだ。
いまとなってはこの街が出来た理由すら住民が忘れるほどの、大きな街へと。

キミがエメラルドコーストでマキナ(※TIPS01参照)と出会った後のことだ。
マキナから受け取ったカードをジュエルで取り出すと、その光景をめざとく見ていたアンドロイドがいた。チェインと名乗ったそのアンドロイドは、話を聞くと「この街に残った最後の研究者」だという。
歴史を紐解き、デジモン消失の謎を解明することで、この世界はもっと大きく、そして安全に発展できると考えるチェインは、キミにデジモンカードの使い方を教えることを提案した。
カードの使い道に困ったキミは、この提案を快諾する。
その後、丁寧にデジモンカードを使ったバトルのルールを教えてくれたチェインは、キミにとある依頼を持ちかける。
それは、この世界を旅すること。
最近、E.G.Gのデータにアクセスする方法を発見したらしいのだが、アクセスのためにはラクーナのどこかに眠っている6つの宝石〝レリクス〟が必要だと続けた。
レリクスを見つけ、チェインのもとに持ってくることができれば、E.G.Gのデータを閲覧し、この世界の謎を解くことができるかもしれないのだと。
元々、ラクーナの調査を目的に降り立ったキミは、チェインの目的が自分の目的にも合致することだと理解する。
レリクス。
それが一体どんな宝石なのかも知らないが、キミはそれを探すことにした。

以上が、中央府ジュエルで体験できるメインシナリオ、その一部分である。
続きは是非、プレイして体験してほしい。

デジモンリベレイターをプレイしていれば、様々なエリアを繰り返し何度も訪れることになる。その中でも最も足を踏み入れることが多いのが、きっとこの中央府ジュエルだろう。
初心者から熟練者まで、多様なプレイヤーが出入りするこのエリアで、果たしてプレイヤー諸君にはどんな出会いが待っていることだろうか。

このエリアを足掛かりに、是非デジモンリベレイターを楽しんでほしい。

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