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ラクーナについて③連晴海岸ラピスマーリンズ

ラクーナという仮想空間を舞台にしたVRゲーム、「デジモンリベレイター」。
現実世界がマッピングされ、データと複雑に融合することで誕生したラクーナの7つのエリアは、どこかで見たことがあるような、けれど確実にここでしか見ることのできない不思議な魅力に溢れている。
今回紹介する〝連晴海岸(れんせいかいがん)ラピスマーリンズ〟は、そんなラクーナの中でも随一の人気と魅力を誇るエリアだ。

ラクーナについて③連晴海岸ラピスマーリンズ

深い蒼を湛える広大な海、そして白い砂浜に険しい岩場などの多様な海岸から構成されるこのエリア。「連晴海岸」の名前の通り、常に灼熱の太陽が輝き、訪れるプレイヤーたちを照らし続けているのが最大の特徴だ。
さながら常夏のリゾートを思わせるこのエリアには、そのイメージに相応しい様々なスポットやアクティビティが多く存在している。

現実には見られない程に白く美しい砂浜沿いには街が形成されており、ラピスマーリンズで活動する時の拠点となるだろう。
様々なショップが立ち並ぶが、目立つのは、水着やアロハシャツ風のリゾートウェアなどを中心とした着せ替えアイテムショップだ。多くのプレイヤーが水着などを買って着用し、美しい砂浜でのアクティビティを楽しんでいる。

中には現実で着るには少し躊躇うようなデザインの水着もあるが、そういったものを身につけてみるのも、VRゲームならではの楽しみかもしれない。
とはいえレーティングチェックの範囲内なので、その点は安心だ。

また、砂浜に立ち並ぶ露店のようなショップでは、様々なドリンクや食べ物などを販売している。NPC経営の海の家、といった風情だ。
様々なショップが出ているが、レアドロップ率上昇のバフ効果を持ったドリンクを販売するショップが定期的に出店しており、大人気になっている。
その効果から求めるプレイヤーは多いが、トロピカルな味わいは純粋に美味しいことでも知られているので、ショップを見かけたら是非とも手に入れて飲んでみよう。
デジモンリベレイターに限らず、こういった味覚がゲームの中で楽しめるのもフルダイブゲームの魅力の1つだ。

砂浜で楽しむだけではなく、海でのアクティビティも盛んだ。海水浴、水上バイク、ダイビングと様々あるが、中でも人気なのが釣りだろう。
砂浜で船を出しているNPCに話しかけて対価を支払うと、釣りポイントへと船を出してくれる。
釣れる魚の種類は数多いが、コンプリートすれば貴重な報酬が貰えるので、是非とも魚釣りに興じてみよう。

ちなみにコンプリート報酬だけでなく、釣った魚がアイテムを吐き出すこともある。使用するのに少し抵抗があるかもれないが、使ったら魚臭くなるデバフがかかっているわけではないので、積極的に使ってみるといい。

さて、ここまで紹介したのは、主に観光スポットとしての姿のラピスマーリンズだ。だが当然のことながら、観光だけではなくバトルコンテンツも充実しているエリアとなっている。

街を出て、砂浜ではなく岩場の海岸の方へと向かうと、少々レベルの高いNPCが待ち構えている。
高難易度、というほどではないものの、初心者向けとなっているエメラルドコーストに比べれば確実に手強いNPC揃いだ。さしずめ中級者向けといったところなので、ゲームを始めて、腕前に自信がついてきたら挑んでみるといいだろう。

街から程近くの崖上には、このエリアのランドマークにもなっている巨大な灯台「ラピススタジアムタワー」がそびえ立っている。
ここでは、スタジアムの名がつく通り「テイマーバトル」などの小規模な大会が頻繁に開催されており、週1回や隔週1回というペースで大会が行われている。
対人戦の腕を磨きたければ、是非とも大会に参加してみるといいだろう。

そのほかにも、ラクーナの大規模なイベントや大会は基本的にここで開催されることになっている。この灯台があるのも、観光スポットになっている理由の1つだ。
大規模大会の際には、灯台の周辺に大会開催時限定のサイドイベントNPCが現れる。大会に参加しなくとも、限定NPCとの勝負目当てで寄ってみるのもいい。
大行列かもしれないが、参加賞のカードに加えて勝利数に応じてレアカードやパラレルチップなど報酬が増えていく仕組みになっている。並ぶだけの価値のある体験ができる筈だ。

また、このエリアでは、エリア各地のNPCから興味深い噂話を聞くことができるのをご存じだろうか。
先述のように、常に太陽に照らされていることが特徴のエリアだが、稀に雨が降ることがある。
雨の時には砂浜の露店も数が減り、岩場の海岸でもNPCの姿がまばらになり、普段の賑わいが嘘のようにエリアが静まり返ってしまう。
だが天候が雨の時限定で、灯台よりも更に先、エリアの端ギリギリの崖の先にあるNPCが現れるという。
とある理由から崖に佇むNPCは、強力なデッキを有しており、プレイヤーたちの挑戦を待っている……というのが、噂の内容の大筋だ。

興味があるプレイヤーは、是非ともNPCたちから噂を聞いて、探してみるといいだろう。
あくまで噂のため、実際には何が待っているか分からない。だが貴重な報酬に関する噂もあるため、雨に濡れて探してみるのも一興、かもしれない。

さて、ここまで見てきたように、連晴海岸ラピスマーリンズは、観光スポットとバトルコンテンツ、共に充実しているエリアだ。ラクーナ随一の繁華街である中央府ジュエルにも、負けずとも劣らない賑わいが見られることだろう。

だが、ラクーナ随一の観光スポットとしての顔の裏側には、やはり他のエリア同様、重厚な〝メインシナリオ〟が存在している。

各エリアに配置されたNPCとの出会いやバトルを通して進んでいく、壮大なメインシナリオ。蒼い海と白い砂浜が輝く連晴海岸ラピスマーリンズでは、はたしてどんなストーリーがプレイヤー諸君を待っているのだろうか。
今回の記事の終わりに、そんなストーリーの一部を紹介しよう。

中央府ジュエルがなければ、連晴海岸ラピスマーリンズがラクーナの中心になっていただろうと、チェインは言っていた。それほどまでに多くのアンドロイドが住むというその街は、娯楽の少ない彼らにとってわかりやすく「美しさ」という価値があるのだと。
そしてこのラピスマーリンズには、秘匿されている場所があるらしい——。
チェインがレリクスを探すための最初の手がかりとしてそんな噂話を聞いたキミは、早速ラピスマーリンズへと訪れた。
様々なアンドロイドたちに話を聞くうち、共通して浮かび上がってきたのは“海底神殿”の存在だ。
大嵐の日にだけ、ラピススタジアムタワーの地下に海底神殿へと続くワープゲートが開く……そんな突拍子もない話はしかし、ただの噂話とは思えぬほど具体性でキミを誘惑する。
もしかしたら、その海底神殿にキミが集めようとしている最初のレリクスがあるかも知れない。いてもたってもいられなくなったキミは、同行を志願した2体のアンドロイドを連れて、大嵐の日にラピススタジアムタワーの地下へと忍び込む。
するとそこには、いままで影も形もなかった大きな門があるではないか! そしてその門はキミの存在を確認したように、ひとりでに喋り出した。
——石を求めし者に告ぐ。真に力を欲するのであれば、誇りと命を賭して7つの試練を乗り越えよ。試練に耐えうる力と知恵はあるか。決意と覚悟を持っているだろうか。
門の問いにキミが頷きで返すと、門の前に3体の衛兵が現れた。
——ならば、まずはそこな深海の守護者を斃してみせよ、勇気ある者たち。

以上が、連晴海岸ラピスマーリンズで体験できるメインシナリオ、その一部分である。
続きは是非、プレイして体験してほしい。

観光スポットとして、バトル以外でも訪れることが多くなることだろう、連晴海岸ラピスマーリンズ。
きっと、他のエリアではできない体験や出会いが、プレイヤー諸君を待っていることだろう。

仮想空間ラクーナの、現実にはない魅力を是非ともたっぷりと味わってほしい。

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