TIPS 18
ラクーナについて⑤ 時静領域アンバーリメインズ
ラクーナという仮想空間を舞台にしたVRゲーム、「デジモンリベレイター」。
現実世界のマッピングデータが電脳空間に融合したラクーナにある7つのエリアは、現実と見まがうほどに精緻な、けれど現実には存在しない不思議で魅力的な空間になっている。
今回紹介する〝時静領域(じせいりょういき)アンバーリメインズ〟は、そんなラクーナの中でも有数の「不思議」が存在するエリアだ。
アンバーリメインズの特徴を一言で表すなら、遺跡という言葉に尽きるだろう。
遺跡と都市が融合したこのエリアは、様々な遺跡で溢れている。都市の中核も遺跡を利用することで成り立っており、都市郊外にもまた別の遺跡がいくつも存在している、というような有様だ。
このエリアを訪れた時、きっとどんな国・地域出身のプレイヤーであってもどこかで既視感を覚えることだろう。
なぜならアンバーリメインズに存在する遺跡は、日本の前方後円墳、メキシコのチェチェン・イッツァ、カンボジアのアンコールワット、ギリシアのオリンピア考古遺跡――その他にも沢山の世界各国の著名な遺跡に似ている、しかしどこかが決定的に違う、そんな遺跡群だからだ。
アンバーリメインズには、ラピスマーリンズと違って目立った観光系アクティビティなどが数多くあるわけではない。
だが、観光目的で向かうのもオススメだ。まるで世界中の遺跡をかき集めてごちゃ混ぜにしたようなこのエリアを訪れれば、世界各国を旅行したような気分に浸れることだろう。
多少のゲーム内通貨を払う必要はあるが、そんな遺跡群を案内してくれるNPCも存在している。
遺跡案内に参加すれば、ジュエルで参加できる観光ツアーのように、お土産アイテムが手に入る。ちょっとしたものだが、記念になることだろう。
そんな遺跡だらけのこのエリアにも、数多くのバトルコンテンツ用のNPCたちが配置されている。
レベルはそれほど高くないので、バトルに慣れてきたら向かってみるのもいい。
なお、アンバーリメインズには天使型系列のデジモンを主軸としたデッキを扱うNPCが多くいるという情報もあるので、ぜひ対策を考えてみよう。
ゲーム内外を問わず、天使型を主軸としたデッキを調べてみれば、このエリアを有利に攻略する方法が思い浮かぶかもしれない。
さて、ここまでの紹介で、なぜこのエリアの二つ名が〝時静領域〟なのか、疑問に思っているのではないだろうか。
その疑問に対する答えは、一部NPCが提示してくる特殊なシチュエーションバトルにある。
通常のバトルにおいて、セキュリティは5枚で開始、というのは今更説明するまでもないことだろう。
だが特殊バトルでは、通常5枚のところ、7枚からスタートになるというように、セキュリティ枚数が多い状態で開始されることがある。
プレイヤーは、より多くのセキュリティを破壊することを求められ、バトルが長引きやすくなる、というわけだ。
そのほかにも、特定のカテゴリのみコストが増加する特殊バトルも存在する。たとえば特定Lvのカードや、テイマーカードのみコストが増加するといった具合だ。
うかつに手札を切れば相手に大きくメモリーを渡すことにもつながりかねないため、より慎重な駆け引きが必要となるだろう。
こうしたシチュエーションバトルでは、普段とは違った戦術が求められる。
試合が長引きやすいだけに、いわゆるライブラリアウトによる敗北が発生しやすくなる場合もあり、リソース管理がさらに重要になるだろう。
時間が静止、とはいかないまでも、より時間を必要とするバトルに特徴があるアンバーリメインズ。そんな都市の中心部では、ある噂を聞くことができる。
それは、アンバーリメインズには秘匿領域が存在し、そこは〝時静領域〟ならぬ〝時急領域〟になっている、という噂だ。
シチュエーションバトルに特徴があるのは通常エリアと同様だという。しかし通常エリアとは逆に、セキュリティの枚数が3枚のみで始まるなど、より早い展開が求められるというのだ。
他にも、ターン制限が設けられるバトルなども存在しているという。
いずれにせよ、速攻を求められるがゆえに守りとのバランスがよりシビアとなる、というわけだ。
秘匿されているだけあって、アクセスできる場所は容易に判明しない。
だが、後述のメインシナリオにも関係して、特殊バトルをクリアしていけばヒントが得られるらしいので、挑戦してほしい。
なお、ご存知の方々も多いことだろうが、カードの中にはセキュリティ枚数を参照する効果も存在する。このエリアのNPCが多く使うという天使型系列の中にも、そうしたカードがある。
シチュエーションバトルの際には、その点も気をつけてみよう。
隠しエリアに関する噂の中には、アンバーリメインズの隠しエリアへの直通ポータルがオブシディアンデザートに存在するというものもある。
推奨レベルが高いため容易ではないが、調査に行き詰まったらオブシディアンデザート側から調べるのも一つの手だ。
ここまで見てきたように、遺跡のみならず、他のエリアにはない特殊なバトルが存在する時静領域アンバーリメインズ。
それに加え、もちろんこのエリアにも重厚な〝メインシナリオ〟が存在している。
各エリアのNPCとの交流、そしてバトルを通して進んでいく、壮大なメインシナリオ。遺跡に溢れた時静領域アンバーリメインズでは、はたしてどんなストーリーがプレイヤー諸君を待っているのだろうか。
今回の記事の終わりに、そんなストーリーの一部を紹介しよう。
数多くの遺跡と都市が融合したなんとも不思議な景観の中に、アンドロイドたちが住まうアンバーリメインズ。
遺跡という歴史を感じさせるものと、アンドロイドという技術の結晶が共存する、そんな不思議な場所にキミが赴いたのは、チェインが求める「レリクス」に関係すると思われる噂を聞いたためだった。
曰く、アンバーリメインズに乱立する遺跡の1つ、その最奥には時を司ると伝えられる宝石が祀られている――と。
特別な力を有するという宝石がレリクスか否かを確かめるために、キミは宝石の守り人を自称するアンドロイドとバトルを繰り広げながら、調査を進めていく。
時を司るという宝石の力なのか、通常とは異なるバトルに苦戦しながらも宝石の手がかりを掴んだ時、キミは更なる情報を耳にする。
オブシディアンデザートから喪われたレリクスは、祀られた宝石の対となるもの。そのレリクスは、ここアンバーリメインズの秘匿領域にひっそり納められているのだと。
なぜ、オブシディアンデザートから喪われたレリクスがアンバーリメインズに存在するのか。
そもそも、アンバーリメインズに祀られているという宝石は本当にレリクスなのか。
更なる情報と真実を掴むため、キミは遺跡探索を進めていくのだった。
以上が時静領域アンバーリメインズで体験できるメインシナリオの一部である。
このエリアでは特殊なシュチュエーションバトルと共にシナリオが進行していく。続きは是非、プレイしてバトルと共に体験してほしい。
訪れる頻度はラピスマーリンズなどと並ぶほどではないかもしれないが、負けないくらい印象深い遺跡の数々に彩られた時静領域アンバーリメインズ。
きっとこのエリアならではの体験と出会いが、プレイヤー諸君を待っていることだろう。
現実にはないラクーナの魅力を、存分に感じてほしい。