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ラクーナについて⑦ 尖鋭天廊アメジストシティ

「デジモンリベレイター」――それは、仮想空間ラクーナを舞台にしたVRゲーム。
電脳空間に現実のマッピングデータが融合し生まれた、ラクーナの7つのエリアは、現実かと思うほど緻密な、けれど現実とは確実に異なる、魅力ある電脳空間となっている。
しかし今回紹介する〝尖鋭天廊(せんえいてんろう)アメジストシティ〟は、現実にはない魅力があることは変わらないものの、ある意味で最も現実を彷彿とさせるエリアかもしれない。

ラクーナについて⑦ 尖鋭天廊アメジストシティ

全エリアが解放されたことが記憶に新しいアメジストシティ。このエリアを言い表すときには「摩天楼」という言葉が欠かせないだろう。
何せここは、エリア全域が乱立する高層ビルに埋め尽くされている、という有様なのだから。

ビルが林立しているという意味では、現実の大都心の光景と似ている。
だがよく見ればエリアを構成するビルは、その高さ、形、材質、どれをとっても現実と異なり、時にはあり得ないような構造のビルも存在している。
ひとたび街を歩いてみれば、ビルがひしめく都心部のようでありながら、間違いなく現実ではないのだと思い知らされることだろう。

そしてもう一点、現実と決定的に異なるのは、このエリアの夜は明けない――つまり、時間帯が夜に固定されている、という点だ。
眠らない街、というのは現実でも往々にして使われる形容詞だが、それは昼間があってこその例え。だがこの街は常に夜で、なおかつ常に他の街の昼と遜色ない程の賑わいを見せているのだ。
常夜都市という異名もあるこの街で、ネオンの煌めきの下で賑わうビル街を散歩してみるのもオススメだ。

だが、摩天楼と常夜都市という点のみが、このエリアの特徴ではない。このエリアにしか存在せず、そしてそのために訪れるプレイヤーすらいるものがある。
それが空飛ぶ車、フライング・キャリアーだ。

アメジストシティの摩天楼を見上げると、きっと多くのキャリアーを見かけるはずだ。
このキャリアーはNPC専用というわけではない。一定のゲーム内通貨を払えば、自ら運転することが可能なのだ。他エリアへ持ち出すことはできないので、運転が可能なのはラクーナ広しといえどもこのエリアのみ。
キャリアーに乗って摩天楼の空中散歩と洒落込むのもオツなもの、というものだろう。

更にアメジストシティでは、定期的にフライング・キャリアーのレース「アメジストカップ」が開催される。
報酬も豪華なものとなっているので、腕に覚えがあれば参加してみるとよいだろう。

なお、フライング・キャリアーには安全装置がしっかりと備わっている。他の車体と衝突したり、ビルに突っ込んだりするようなことはないので安心だ。
ちなみに万が一自ら飛び降りようとすれば、その瞬間にジュエルへと強制的に送還される。
場合によって意図的危険行為としてペナルティも課せられるので、くれぐれもスカイダイビング気分を味わおうなど考えないことだ。

さて、ここまで街の特徴やアクティビティを紹介してきたが、このエリアにも多くのプレイヤーが望むもの――バトルコンテンツも、もちろん豊富に存在している。

プレイヤーの多くは既にご存知のように、先般、アメジストシティがメインシナリオ最終章のスタート地点となることが発表された。
その事実と、全エリア中最後のエリア開放だったことからも想像がつくように、NPCのレベルは、他に比べ群を抜いて高くなっている。

デジモンリベレイターの根本はカードゲームであることは、今更触れるまでもない。
カードゲームというものの性質上、運の要素がどうしても入る。だがこのエリアでは、いわゆるまぐれ勝ちは期待しない方が良いだろう。
計算されたデッキ構築、合理的なプレイング、相手の構築の読み。
特別なシチュエーションバトルなどがない分、プレイヤーとしての「経験値」を問われることとなる。

そんな高難易度エリアを攻略するための1つのヒントとしては、このエリアのNPCは紫をメインとしたデッキを用いる場合が多い、との情報がある。
紫を軸とした強力なカード、そしてデッキ構築にどう対応していくか。まさしくこれまで培ってきたバトルの腕の見せ所だ。

ある意味で当たり前のことでもあるが、高難易度NPCの勝利報酬は、その分希少度が高いものが目白押しだ。
このエリアでしか手に入らない強力なアビリティアイテムから、珍しいアクセサリーアイテムまで、様々なものがある。
このエリアでバトルを重ね、更に腕を磨くと共に珍しいアイテムを集めるのも、1つの楽しみになるだろう。

また、他のエリア同様、このエリアにもある噂が存在する。
それによれば「このエリアで一番高いビル」の屋上には、強力なNPCが佇んでいるという。
そのNPCに勝利すれば、「ラピススタジアムタワー」で開催される、更なる高ランクかつ非公開大会への出場権が得られる……というモノだ。

高難易度バトルを勝ち抜いたプレイヤーたちによる、高ランクの大会。
一体どんな大会なのか。優勝した暁には、何が得られるのか。
興味があれば、是非「一番高いビル」を探してみるといいだろう。

ここまで見てきたように、摩天楼にフライング・キャリアー、高難易度バトルと他のエリアにも負けない魅力を誇る尖鋭天廊アメジストシティ。
そんなこのエリアから、先にも触れた通り〝メインシナリオ〟最終章は始まる。

各エリアのNPCとの交流、そしてバトルを通して進んでいく、壮大なメインシナリオ。摩天楼聳え立つ尖鋭天廊アメジストシティから始まる最終章に至るまで、一体どのような物語が展開されるのだろうか。

今回の記事の終わりに、そんなシナリオの一部分を紹介しよう。

いくつものエリアを巡ってきたキミは今、アメジストシティにいた。

いまやジュエルよりも栄えていると言われている摩天楼都市。その噂に違わず、ネオンに彩られた街並みは、今まで訪れたどの都市よりもアンドロイドたちで賑わっているように見える。

だがキミは知っている。この繁栄は薄氷の上にあるということを――即ち、この都市にあるというレリクス制御装置が、何者かに狙われている可能性がある、ということを。

先日起きた、謎のアンドロイドたちによるアメジストシティ襲撃。
各地を巡ってレリクスの情報を集める中、謎の襲撃者を解析していたチェインから連絡があったのだ。
あのアンドロイドたちには、レリクスと制御装置を目指すよう、プログラムされていた、と。

再びアメジストシティに戻り、謎のアンドロイドの狙いを調べるうちに、キミは次第にレリクスの真実に近づいていく。
誰が作ったのか不明なレリクスと制御装置。それを狙う謎の襲撃者。そして、レリクス周辺の遺構に残される、アンドロイドでもデジモンでもない「何者」かの痕跡。

この世界の真実、その片鱗に触れようとしていることを実感しながら、キミはレリクス制御装置があるという、白亜のビルへと向かうのだった。

以上が尖鋭天廊アメジストシティで体験できるメインシナリオの一部である。
レイドイベントとも関係しながら展開するシナリオの続きは是非、プレイしてバトルと共に体験してほしい。

摩天楼とネオンに彩られた、空を乗り物が行き交う常夜のエリア。
きっとこのエリアならではの体験と出会いが、プレイヤー諸君を待っていることだろう。

現実にはないラクーナの魅力を、存分に感じてほしい。

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