TIPS 14
デバッグチームマニュアル
デバッグチームマニュアルVer.1.5(最新版)
資料作成:アルテア
デバッグチームとは?
これを読んでいるということは、各々の経緯はともかく、デバッグチームとなった者であることだろう。
ここで改めて、『デバッグチームとは何なのか?』という点を確認しておきたい。
デバッグチームとは、簡単に言えばデジモンリベレイターにおけるトラブルシューターだ。
チームメンバーは、いくつかの例外を除いて一般プレイヤーから選抜される。そして選抜されたメンバーは、デジモンリベレイターで発生した様々な問題の調査及び解決、そしてバグの処理などを行うこととなる。
最近特に問題となっている暴走NPCへの対処も、もちろんその一環だ。
また、バグや暴走NPCなどの技術的な諸問題だけでなく、ときにプレイヤー間で起きた問題に立ち会うことが求められる場合もある。
だがそうした場合は、原則として当事者には立場を隠して立ち会うこととなっている。
上手く立場を隠しながら介入し、『運営による関与』を悟られないままに自然な解決に導くのが、デバッグチームにおける現在の基本方針だ。
【追記】
なお、上記の方針からもデバッグチームの存在は通常非公開となっている。
だが最近、ユーザーコミュニティ間や外部SNSなどで、デバッグチームらしき存在について噂されているものが散見されている。
多くは問題のない噂話程度だが、ときに真に迫っているものも存在している。メンバーは正体を明かすことに繋がる言動をしないよう、活動時により一層の注意を払ってほしい。
デバッグチームに与えられる権限など
プレイヤー間の問題はともかく、バグなどの問題を解決するにあたって、チームメンバーはGM権限を一時的に借りることが可能である。
もちろん権限の使用には様々な制約や条件が設けられているが、その点は本ファイルと同時に配布されたデバッグチームの細則を確認してもらいたい。
また、GM権限とは別にデバッグチームに許されているのが、非公開領域であるガーデンへの立ち入りだ。
デバッグチームの機密性から、ガーデン内にデバッグチーム専用のエリア〝アヴァロン〟が用意されている。
なお、立入りにはデバッグチーム専用アビリティとして与えられるユニークエンブレムが必要となるため、ゆめゆめ装備を忘れないようにしてほしい。
ユニークエンブレムで可能となること
ユニークエンブレムには、GM権限の貸与とは別に任務のための特殊な機能が備わっている。以下では、その確認をしておきたい。
まず一つ目は、自発的なガーデンへの立ち入りだ。プレイヤーは、ユニークエンブレムがあって、初めてガーデンへ立ち入ることができるようになる。
もちろん、GMによる許可などがあれば話は別だが、基本的にはユニークエンブレムがなければガーデンへ立ち入ることは出来ない。
いわばユニークエンブレムは、ガーデンへのゲートの鍵にして通行証のようなものとなっているのだ。
二つ目は、既に展開されているバトルへの介入だ。
これは、バグによる意図しないデジモンの挙動や、暴走NPCの発生に対処するための機能となっている。
一般プレイヤーのバトル中にそうした事態が発生した場合、ユニークエンブレムを用いてバトルに介入し、バグや暴走NPCの影響を受けないようプレイヤーを避難・隔離してほしい。
三つ目は、パートナー登録されたデジモンの通常フィールドにおける進化だ。
ご存知の通り、デジモンリベレイターでは通常、パートナー登録したデジモンはレベル3の状態でしか呼び出すことができない。
だが、ユニークエンブレムがあれば例外的に、非バトル時においてもレベル4以上に進化させることが可能となるのだ。
ラクーナは多様な環境が存在している性質上、通常のレベル3デジモンと、人間と同程度の運動能力しか持たないプレイヤーアバターだけでは対処が困難な場合が考えられる。
例えばパートナーがアグモンだったとして、高所にバグが発生した場合、そのままでは確認および対処は困難だ。
だがレベル5のメタルグレイモンへと進化させれば、高所への飛行や確認が可能となり、場合によっては高速での対象追跡も可能となる。
これはあくまで一例だが、このように通常フィールドでの進化を活用しながら、デバッグチームの活動にあたってほしい。
四つ目が、キャラクターデータの保護およびバックアップ機能である。
デバッグチームは暴走NPCの対処にあたることも任務であるのは触れた通りだ。しかし暴走NPCは、ある厄介な性質を有していることが判明している。
それは、プレイヤーが暴走NPCにバトルで敗北した場合、キャラクターデータが破損してしまうという性質である。
確実に勝てばいいと思う者もいるかもしれないが、そう簡単にはいかない。
暴走NPCは予想し得ない挙動をするが故に、実力あるデバッグチームのメンバーであっても敗北してしまう危険性は付きまとう。
だからこそ、ユニークエンブレムには万が一に備えてキャラクターデータを保護し、バックアップする機能が備わっているのだ。
しかし、この機能は現時点では不安定なテスト版であり、100%機能することを保証はできない。
セーフティとしてテスト段階であっても実装している機能であるが、暴走NPCへの対処の際は、くれぐれも慎重に慎重を重ねた対処を心がけてほしい。
以上が、デバッグチームの役割や、付与されたユニークエンブレムによって可能となる事項だ。
言うまでもないことだが、GM権限も含め、こうした各機能を悪用するのは厳禁だ。
悪用が確認されれば、デバッグチームからの追放のみならず、アカウントの即凍結も視野に入ることは細則にもある通りだ。
デバッグチームに選出されたからには責任と節度を以て、チームの責務を果たしてほしい。
なお、本マニュアルは必要に応じて更新・追加されていく。
別ファイルで配布した細則も含めて、基本的には変更があった場合には通知があるが、各自必要に応じて常に確認するようにしてほしい。
――以下、上級権限者用頁――
【追記】
要観察対象:風真照人について
GM含め上級権限を持つ者にのみ、この度デバッグチームに加入した風真照人についての重要情報を共有する。
風真照人のアバターは、特にGMに特別に与えられたものなどではなく、一般プレイヤーとして作成したものである(この点は、同時にチームに加入した城之崎有紗に確認済み)。
しかし、詳細は不明であるが、彼のアバターがある意味で危険な性質を有していることが判明した。
彼のアバターの頭髪部分について、一定条件の下で色が変化する事象(以下メッシュ)が確認されている。
このメッシュ出現は、ユニークエンブレムを装備し、効果が発動しているときにのみ現れるものと思われていた。
しかし彼のメッシュは、チーム加入、そしてユニークエンブレムの取得以前より確認され、しかもユニークエンブレム装備時と同様の機能を有していたことが、過去に遡っての調査から判明したのである。
繰り返しになるが、現時点では原因はバグかどうかも含めて詳細不明である。場合によっては、即座に対処する必要も考えられる事象といえよう。
しかし風真照人本人の性格や行動履歴の調査からも、善良な意思を持つプレイヤーであり、即座に問題を起こす可能性は少ないとGM側は判断した。
そのため、デバッグチームに加入したという事実、そして未だ不明な部分も存在するラクーナという世界において希少な事例という事実から、本頁を閲覧できる権限を有する者たちの間において、要観察対象とする。
何か問題が起きた場合や新たな事実が発覚した場合は、クールボーイと姚青嵐の2人を筆頭に、GM側へ即座に連絡のこと。
【追記】
プテロモンおよびシューモンについて
この度チームへ加わった風真照人と城之崎有紗が発見したプテロモンおよびシューモンについての基礎情報を共有する。
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