DEBUG.4-2
「お茶……?」
「どう捉えてくれても構わないわ。私が勝ったら、あなたの時間を少しもらうってだけの話よ」
「それなら、心配ないですね」
涼音の言葉に、黎七はD-STORAGEに手をかけ、にんまりと笑った。
「ちょっと悪いですけど、私、勝っちゃいますからっ!」
「威勢の良い子は嫌いじゃないわ。楽しみましょう」
「だーかーら! エンジョイじゃ勝てないって言ってるんですよっ!」
フレンドリーバトル承認、メモリーゲージ起動。2人の間に緊張の糸が張り詰める……が、それは一瞬だけのことで。
すぐにそんな雰囲気など知ったことではないとでもいった調子のユキダルモンの声が、D-STORAGEの中から響いた。
「──あ、そうだそうだ。スズネ」
「どうしたの、ユキダルモン。いまちょっといいとこだったのよ」
「いまさっきねぇ、あの子とハナシつけたんだけどー」
「……“あの子”って、もしかしてさっきのブルコモンのことかしら」
「そうそう。あの子がね、スズネと一緒に戦ってみたいってー」
「あら……ふむ」
涼音は少し驚いた表情を浮かべる。保護のつもりだったとはいえ、ブルコモンにとっては、涼音達は突然目の前に現れて拘束してきた相手に他ならない。そんな相手と共に戦いたいというのなら、その理由は──。
「もしかして、試されているのかしら、わたし」
「かもねー。でも、それくらいで緊張しちゃうようなあなたじゃないでしょ?」
「もちろん、上等よ」
「良かった。そう言うと思ったからあの子にはもうデッキに入ってもらってるわよー。ちょっとリスト変わっちゃったけど、大丈夫よね?」
「……先に言ってくれて、助かるわ」
そう言って、涼音はセキュリティシールドを展開した。記憶の中のブルコモンの能力を大急ぎで思い出しながら。
DIGIMON LIBERATOR SIDE STORY
DEBUG.4-2 GODDESS FROM THE ICE AGE
「ちょっとちょっと! ズルいですよーっ!」
「わたし、なにかしたかしら」
我慢ならないと言いたげに腕をぶんぶんと振り回す黎七に、涼音は首をかしげた。
「しらばっくれたってムダです! その子、さっきウチが捕まえ損ねたデジモンじゃないですか!」
そう言って彼女が指をさしたのは涼音の育成エリア。そこに立つのは凍てつく息吹を身にまとい、氷のかぎ爪を打ち鳴らす竜人型デジモン──クリスペイルドラモンだ。
「確かにブルコモンが進化した子よ。わたしが保護したブルコモンが、ね」
「まだどっちのモノかも決まってないのにずるい! まさかそうやって見せびらかしてウチの心のセキュリティを“ずたずた”にしようって魂胆ですか!? 使うデッキも氷なら……心も氷なんですか!?」
「そんなことしないわ」
涼音に言わせれば、野生のデジモンであるブルコモンにどっちのモノも何もないのだが、事情を知らない黎七に言っても話をややこしくするだけだろう。
それに、涼音が言葉を投げかけなければいけない相手は別にいた。育成エリアにいる当のクリスペイルドラモンが、先ほどからじれったそうなまなざしを彼女の方に向けてくるのだ。早くバトルフィールドに出て戦いたいのかもしれない。
「まだよ。まだ」
そんなクリスペイルドラモンに、涼音は優しく、しかし有無を言わさない調子で告げる。
「戦況はまだ凪いでいる。あなたが必要な瞬間は必ずやって来るけど、いまじゃないわ」
確信に満ちた彼女の口調に、クリスペイルドラモンは半信半疑と言った調子で相手の方に向き直る。
涼音の言う通り、勝負はどちらも決め手を見せないままに拮抗していた。互いにセキュリティは4枚。涼音の側にはクリスペイルドラモンを除けばデジモンはいない。
対する黎七の側にもデジモンは一体。前のターンにバトルエリアに降り立った、不死者の王。
「……ヴァンデモン」
メモリーを大きく涼音の側に傾けてまでレベル5デジモンを出したのだ、黎七も次のターンに大きく動くつもりなのだろう。
それなら、と。ターンのはじめ、涼音はパートナーに向けて語り掛ける。
「どうせ嵐の前の静けさなら、最初の風はこちらから起こしましょう。ユキダルモン──」
瞬間、肌を切り裂くような冷たい風が吹き抜けた。バトルエリアの中心に、雪でできた人型が形成されていく。
「──いいえ、ポーラーベアモン」
彼女の言葉と共に、単純な雪だるまに見えたその人型の周囲に輝く粒子が集まる。弾けるような光が晴れると、そこにいたのは、カラフルなスキーウェアを身にまとい、背中にバズーカを背負ったデジモンだった。
「任せといてー!」
ポーラーベアモンはそう言うと、背中から氷の塊をいくつも放つ。それは黎七のバトルエリアに着弾すると、ヴァンデモンの周囲を鋭い氷の針山で取り囲んだ。
【登場時・進化時:相手のデジモンの進化元を選んで2枚破棄する。その後、相手のターン終了まで、進化元を持たない相手のデジモン1体はレストできず、進化時効果を発揮できない】
「進化元のいないあなたのヴァンデモンは次ターンレストできない。進化時効果も使えないわ」
さて、どうするのかしら? とでも言うように、涼音は挑戦的な目を相手に向ける。対する黎七はそれを見つめ返し──。
「ダメですよ、おねーさん! それで勝った気なんて、シロートすぎですっ!」
──不敵に笑った。瞬間、どこからか戦いの場に不似合いな旋律が流れ出す。陽気な、それでいて不気味な、道化師のメロディー。
刹那、ポーラーベアモンの体が、無数の刃に切り刻まれた。
「ポーラーベアモン!」
驚きに声を上げる涼音の耳に、かつん、という靴音が響いた。それは今の音速の犯罪を成し遂げた手品師が、4本の剣とともにバトルエリアに降り立つ音。
「ピエモン……ACE、やってくれるわね」
「DP7000もあったので、特別にトランプ・ソード4本全部で倒してあげちゃいましたっ! さーらーに! 効果で序盤に負けちゃってたメラモンも再登場です」
【登場時・進化時:以下の効果を4回発揮する。・ターン終了時まで、相手のデジモン1体をDP-2000】
【お互いのターン・ターンに1回:他のデジモンが消滅したとき、自分のトラッシュから、特徴に「NSo」を持つLV4以下のデジモンカード1枚をコストを支払わずに登場できる。】
「まだまだ終わりじゃないですよ! おねーさんのデッキ、要するに、こっちの進化元が2枚有れば何も効かないんですよね。──それじゃ、ヴァンデモンの効果発動です」
【自分のターン・ターンに一回:分のデジモンが登場/進化したとき、そのデジモンが特徴に「NSo」を持つなら、自分のデジモン2体で手札の特徴に「NSo」を持つデジモンカードにジョグレス進化できる。その後、ジョグレス進化したそのデジモンでアタックできる】
黎七がそう言うと同時に、ヴァンデモンがマスクとマントを残してふわりと消える、闇──否、濃縮された”深淵”となったそれが、ピエモンを包む。
「ジョグレス進化、ボルトバウタモン!」
黎七の声を合図に、”深怨なる手”はバトルエリアに降り立った。
ジョグレス進化したデジモンは新しいデジモンとして扱われる。ポーラーベアモンの効果による拘束から解放され、進化時効果を使える、ということだ。
【進化時:相手のデジモン1体を≪退化3≫し、ターン終了まで、相手のデジモン全てをDP-6000。その後、ジョグレス進化していたなら、自分のトラッシュから、特徴に「NSo」を持つデジモンカードを登場コスト10まで、コストを支払わずに登場できる】
そして、その効果で深淵より来たるは死者──炎の魔人・デスメラモン。
「ヴァンデモンの効果で、ジョグレス進化時にボルトバウタモンはアタックできます。さらにアタック時にヴァンデモンの進化元効果! メラモンにもう一回消滅してもらうことで、ボルトバウタモンがアクティブになります!」
【アタック時・ターンに1回:他の自分のデジモン1体を消滅させることで、このデジモンをアクティブにする】
「そしてメラモンが消滅したことで、ボルトバウタモンの効果、セキュリティを破棄しちゃってください」
【お互いのターン・ターンに1回:他のデジモンが消滅したとき、相手のセキュリティを上から一枚破棄する】
焼け落ちるように消えていく自らのセキュリティを見つめる涼音に、ボルトバウタモン自身の攻撃が飛んでくる。
「セキュリティチェック……何もないわ」
「どうですか! おねーさんのセキュリティを安全かつ迅速に2枚も削っちゃいました。深淵を覗くからこうなるんですよ、まあでも──」
黎七はニヒ、と唇を引き上げて笑う。
「ウチらも、そちらを覗き返すほど暇じゃないんでっ! さっさと負けを認めちゃってください!」
しかし、勝ち誇った様子の彼女の笑みは、涼音は相変わらず涼しい顔をしていたことで、すぐに崩れてしまった。
「な、なんですか、その余裕な感じ!?」
ターンが巡る。相手のバトルエリアにはボルトバウタモンとデスメラモン。盤面、セキュリティともに差が開いたにもかかわらず、涼音はこの状況を楽しんでいるように見えた。
「レイナちゃん、一つ教えてあげましょう。相手が不用意に動いたと思ったときは、警戒しなくちゃダメよ」
「え?」
「あなたはわたしの動きにつけこんで、上手に動いた。最強の動きをしてしまった。ボルトバウタモンを出して“しまった”」
「……っ!」
目を見開く黎七に少しだけほほえみかけて、涼音は自軍に目を向ける。
「時間よ。あなたの力を貸して」
その言葉にうなずき、育成エリアから飛び出すのは凍てつく竜人・クリスペイルドラモン。そして、その姿はすぐさま吹雪に包まれる。表れるのは氷装の魔法騎士。
「進化──ヘクセブラウモン」
【進化時:相手のデジモンの進化元を選んで4枚破棄する】
その氷槍のひと突きで破棄されるのはボルトバウタモンの進化元。トラッシュに置かれたピエモンのカードに刻まれるのは「ACE」の文字。
「あ、オーバーフロー!?」
黎七がそう叫ぶと同時に、メモリーゲージが熱を持って赤く染まり、ばり、と音を立てて弾けた。メモリが4つ分涼音に傾く。
「それじゃあ、まだ動かせてもらうわね。ポーラーベアモン!」
彼女の手札から再びポーラーベアモンが表れ、バトルエリアを縦横無尽に滑走する。
「デスメラモンのレストと進化時効果を封じさせてもらうわ」
「うぐ……!? おねーさんやっぱ容赦ないっ」
「せっかく上手に引っかかってくれたんだもの、手心を加えたら失礼でしょう?」
黎七の使う【ナイトメアソルジャーズ】は、一体の切り札の周りに進化元を持たないデジモンを並べるデッキだ。進化元を参照して妨害を加える涼音のデッキは相性がいいが、それでも攻めどきを間違えると、一気に物量で押し切られてしまう。
だからこそ、彼女は自分からポーラーベアモンを切った。彼女がペースを握ったと思い込み、ピエモンACEを進化元にボルトバウタモンを出してくれれば、ヘクセブラウモンでオーバーフローを誘発できると考えたのだ。
「びっくりしたふりして、私の使うACEカードまでお見通しだったんですか!?」 「ふふ、ちゃんと驚いたように見えたかしら?」
口元に手を当てて笑う涼音がかなりの強者だと理解したのだろう。黎七のこめかみから汗が一滴落ちる。
「コワい女だ……でも、まだですよっ! ピコちゃん!」
ターンを回され、彼女はわずかなメモリーでピコデビモンを呼び出す。
「もうどっからどうみてもダメそうだゾ。言動がもう負けるヤツのそれだゾ」
「いーいーかーら! なんか逆転できるステキな切り札、持ってきて!」
【登場時:自分のデッキの上から3枚オープンする。その中の特徴に「NSo」を持つカード1枚と特徴に「堕天使型」を持つカード1枚を手札に加える。残りはデッキの下に戻す】
「これじゃだめ、これも……来た! ピエモンACE!」
3枚目で引き込んだピエモンACEを手札に加え、黎七はガッツポーズする。
「運がなかったですねおねーさん! ピエモンACEには【ブラスト進化】があります! 次のターンでまたおねーさんのデジモンをズタズタにしちゃいますからっ!」
「いいえ、もう遅いわ」
「え」
ターンが巡る。純白の雪景色が広がる涼音のバトルエリアに、それは降り立つ。青く美しい人形細工の上にいるのは、小さな白いデジモン。ユキミボタモンのようにもみえるが、そのまなざしがそなえる気品は、紛れもなく神たるもののそれだった。
「全てを凍り付かせてしまいましょう。ポーラーベアモン進化──スカーディモン」
「あたしは究極体になると若返るってわけ! どう、スズネ、いいでしょ、いいでしょー」
「はいはい。いっつもその話なんだから」
【進化時:自分の手札から、特徴に「氷雪型」を持つLv.4以下のデジモンカード1枚をコストを支払わずに登場できる。進化元を持たない相手のデジモン1体ごとに、この効果のLv.上限+1】
「レイナちゃんの場に進化元のないデジモンは2体だから、レベル4のユキダルモンを呼び出すわ。相手に進化元を持つデジモンがいなければ、メモリーを+1してくれるの」
「任せて、こういう節約は得意なんだー」
「な!? それじゃまだターン返ってこないじゃないですか!」
「そうよ。だから──こちらから」
彼女の言葉を合図に、スカーディモンがプレイヤーに向けてアタックする。
【進化時・アタック時・ターンに1回:進化元を持たないデジモン1体をセキュリティの下に置くことで、このデジモンをアクティブにする】
「デスメラモンをセキュリティ送りにして、スカーディモンをアクティブにするわね」 「あ……」
黎七が声を漏らす。デスメラモンが消えたことで、ブラスト進化が不可能になったのだ。
そして女神が描くのは勝利への滑走路、ヘクセブラウモンのアタックがあれば、スカーディモンの2度目の攻撃はプレイヤーに届く。
「お気に召してもらえたかしら? わたしの戦術」
ヘクセブラウモンが自分を見て、少し満足したように頷いたのを見て、涼音はにこやかに笑う。
「それなら、決めましょう。スカーディモン、ヘクセブラウモン」
「はーい!」
女神と騎士が、荒れ狂う吹雪のように、地面を蹴った。
「——深淵だかなんだか知らないけれどね。わたしたちの氷はどんな闇よりも、冷たく美しいってところを見せてあげるわ」
「おねえさま、今話したので私が知ってるのは全部です!」
「ありがとう。レイナちゃん」
勝負は涼音が勝利したが、黎七から得た情報は喜ばしいものではなかった。
ある日、報酬のいい特別なクエストがあるという連絡を受けたこと。
多少疑いはしたが、運営からの連絡にしか見えなかったため信じたこと。
クエストの内容は、ラクーナ内に放たれた野良デジモンの捕獲という「設定」だったこと。
「あんまり、お役に立てなかったですかねっ!?」
黎七の声に、涼音は深刻な表情をほどき、柔らかな笑顔を浮かべた。
「いいえ、むしろ正直に話してくれて助かったわ」
「おねえさまのお役に立てるならっ! なんでも!」
「……ねえ、その、“おねえさま”って何かしら」
「ダメでしたか!?」
「いえ、ダメではないけれど……そういえば、まだ名前を名乗っていなかったわね」
それなら、名刺代わりに。そう言って、涼音は自らのテイマーカードを彼女に手渡した。
「輝月涼音、よろしくね」
「“輝月”……? どこかで聞いたことが……」
「それはもしかしたら、デジモンリベレイターの公式生放送、とかかしらね……いつも夫がお世話になっています」
「え!? あ! あー!」
デジモンリベレイター運営の重要人物の1人にそんな名字がいたことを思い出したのだろう。黎七は声を上げた。
「まさか運営側の方だったとは!?」
「わたしは別に、ただ手伝いとしてやってるだけよ」
「でも、運営の仕事ってことは、今日捕まえてたあのデジモンって……」
「レイナちゃん」
それ以上はダメ。そう言うように、涼音は唇の前で指を一本立てた。黎七がこくこくと頷くのを見て、彼女は笑う。
「それじゃあね。今後とも、ラクーナとデジモンリベレイターをよろしく」
ユキダルモンの肩に乗って立ち去る涼音の、凛とした後ろ姿に、黎七の視線が注がれた。
「はい! スズネさん……スズネ……おねえさま!」
「一般プレイヤーを使った野良デジモン狩り……そんなことが」
「そうなの。ユウキちゃんも気を付けてくれると助かるわ」
中央府ジュエル。涼音はチームメイトのユウキに今日の顛末を語っていた。日はどうやら、元気な女の子にやたらと縁のある日らしい。
「GMに報告しなくちゃですね」
「ええ、クールボーイはいる?」
「あ、いまちょうどいますよ! 向こうでアンチェインさんと話してます!」
「アンチェイン……」
ユウキが指す方向を見れば、白髪の隙のないたたずまいの男──クールボーイと、拘束衣を着た銀髪の少女──あるいは少年かもしれない——アンチェインが向かい合って何かを話し込んでいた。クールボーイの顔に浮かぶ表情は深刻なもので、立ち入る隙のない話をしているのは明らかだ。
「呼んできましょうか?」
「いえ、よしとくわ。取り込み中みたいだしね。……ユウキちゃん」
「はい?」
「さっきの話、他の人にはとりあえず話さないでおいて。特に、アンチェインには」
「え? いいですけど……あ、私行きますね、シショーに呼ばれてるので!」
ありがとうと言ってユウキを見送りながら、涼音は難しい顔で、笑みを浮かべるその少女を見つめていた。そんな彼女に、D-STORAGEからユキダルモンが話し掛けてくる。
「スズネ、いまのって」
「ええ、少しね」
「ユウキちゃんみたいないい子に隠し事させるの、あたしは感心しないけどー」
「仕方がなかったの。わたしの杞憂であればそれでいいんだけど」
彼女は黎七の話を思い出す。高度に運営からの公式メッセージに偽装された、クエストの依頼。犯人はシステムの穴を見つけたのか。それよりも、もっと簡単な可能性があるのではないか。
「運営側(なかま)に、裏切り者がいるかもってことねぇ」
「……軽蔑するかしら?」
「まさか、スズネはえらいわよー」
ユキダルモンはその丸っこい手で、涼音の頭を不器用にわしゃわしゃと撫でた。彼女は少し驚いた様に目を開いて、それから笑う。
「ありがとう、ユキダルモン、あなたがいて救われるわ」
「スズネにはあたしがついてるよ。あんまり一人で背負い込まないでねー」
「……大丈夫よ、いまはね」
頭にひんやりとしたぬくもりを感じながら、涼音はそう呟いた。
To Be Continued.
※カードは開発中のものです。実際の商品と異なる場合がございます。